
生まれつき怒りっぽい性格をできるだけ抑えて、
時には爆発させながら、一生を終えた人、
ところが一方では、ほんとに穏やかな性格で生まれた方が、そのような一生を終えた。
神さまの目にどちらが尊くうつるかはわかりません。
私たちは、分子の方ばっかり見て、
あの人はずいぶん、怒りっぽい一生だった、
そして、それに比べてもう一人の人は、
とても穏やかな立派な人だったと言うかも知れませんけれど、
非常に怒りっぽい人が努力して一生を終えたことの方を、
努力しないで穏やかな一生を終えた人よりも、
価値高く見てくださる方があるのです。
だから、自分が持って生まれたものを嫌がらないで、
それを大切にしながら、
自分を愛しながら一生懸命に生きること、
努力することがとても大事なのです。
引用:人間としてどう生きるか
渡辺和子 著
PHP研究所
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