平澤 興 「四知(しち)」という言葉を知っとくといい!?

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四知 いいため話
画像:the-mystery.net

「四知(しち)」という言葉を知っていますでしょうか?

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中国の昔の話でありますが、後漢時代に楊震(ようしん)という人がありました。

たいへん位の高い人であります。

この人が、あるところへ赴任する時に、すこし調子のいい部下が挨拶に来て、お金を贈るのであります。

「どうぞひとつこれをお取りください」と。

あまり感心できない男らしいのでありますが、その男は「もう夜ですから誰も知っている者はありません」とこう言ったわけであります。

そうすると、この楊震という人は、

「いや、知っている人は少なくとも四人おる。 天知る、地知る、子(し)知る、我知る」。

天が知る、地が知る、「子」は「あなた」です。

あなたが知る、私が知る。

だから知らないなんていうのはとんでもない話だと言って、その持ってきた人を戒めるのであります。

「天知る、地知る、子知る、我知る」・・・・・

言われてみれば、誠にもっともなことであります。

知らぬ人はいない。

知っている人は必ずあるわけであります。

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平澤 興 講話選集「生きる力 古典に学ぶ」

平澤 興 著

致知出版社より