
信長さんと秀吉さんと家康さんのお話です。
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秀吉はよくいわれるように、信長の「天下国家を支配していくこととは何か」に学び、それに向かって行動した。
この延長線上に朝鮮出兵や海外進出構想があったのだが、これは失敗している。
家康は、秀吉のつくった基盤をうまく引き継ぎ、修正して、徳川家が日本を支配していくことができるように、小さくだがうまくまとめたところにその才能を発揮した。
この点で、その役割を三人がうまく分担できたとされている。
会田雄次京都大学教授は次のように表現している。
「たとえていうならば、餅をつく奴とこねる奴と食べる奴という、例の狂歌ではないですけど、この三人は本当にうまいこといきました」
「たとえていうならば、信長は上を向いて歩き、秀吉は真っすぐ前を向いて歩き、そして家康は足元を見て歩いた、となるでしょうか」(『だから歴史は面白い』谷沢永一対談集・潮出版社)
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「覚悟のススメ」
大杉 学 著
総合法令出版株式会社より
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