武士の忘れ物。武士の魂である刀でさえ忘れてしまうほどの出来事とは?

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武士の魂 いいため話
画像:cc-library.net

吉田松陰がまだ17歳の少年だったころ。

家庭教師、林真人先生のご自宅に住みこみで学んでいたときに事件は起きました。

松陰少年が寝ていたときのこと。

ふと目が覚めて雨戸のすきまを見ると、真っ赤なんです。

燃えている!火事でした。

松陰少年は飛び起き、寝巻きのまま、家のものを外へ持ち出し、運んではまた家に飛びこみ、できるだけ家のものを外へ運び出しました。

しかし、松陰少年はこのとき、致命的なミスを犯しました。

運び出すのを忘れてしまったのです。

ひそかに隠しもっていた大切な化粧ポーチを!

もってない、もってない!(笑)

もとい、運び出すのを忘れてしまったのです。

武士にとって、魂といえる「自分の刀」を。

林先生は松陰少年を叱ります。

「なんという不心得だ!刀は武士の魂である!」と。

武士にとって何があっても忘れてはいけない刀を忘れてしまったんです。

しかも、松陰少年が忘れたのは刀だけではありませんでした。

自分の服も、自分の勉強道具も、自分の持ちものは何もかもすべて忘れていたんです。

松陰少年が燃えさかる家から命がけで持ち出したのは

すべて

林先生のものばかりでした。

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ディスカヴァーより