
【清水】 先日、吉田松陰に関する本を読んでいたら、めちゃくちゃしびれるシーンがあったんです。
彼は最後、安政の大獄で処刑されたのですが、斬首されようとしたその瞬間「ちょっと待ってくれ」と言って止めたんだそうです。
処刑人がなぜかと聞くと、
「日本のために死ぬことができると思ったら、ものすごい喜びがあふれてきた、この喜びをもう少しだけ味わわせてくれ」
と言ったそうです。
【池間】 それはすごい。
【清水】 吉田松陰がいまもなお名を残しているのは、つまりはこの一点にあるのではないかと思うんです。
自分自身と「公」とが一体になった感覚とでも言いますか。
僕だったら、きっと「怖い」とか「悔しい」としか思わないですよ。
もっとたくさん本を読んで、吉田松陰の境地にまで近づいてみたいですね。
正直、まったく自信はありませんが(笑)
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「凛とした日本人になれ」
池間哲郎 著
清水克衛 著
イースト・ブレスより
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