小林正観「脱力のすすめ」

脱力のススメ

私たちは「喜ばれる存在として生きる」ために生れてきました。

「喜ばれる存在として生きる」ことは、自分が達成目標を掲げて、そこに駆け上がったり、人より抜きん出たりすることではありません。

「喜ばれる存在になる」=「頼まれやすい人」であること。

人生の中に達成目標・努力目標はいりません。

頼まれて、こき使われて、疲れ果てて死ぬ。

これが人間の生き方です。

心から楽しくて幸せなのは、友人たちからたくさんの頼まれごとをして、「しょうがないなぁ」と言いながら引き受けていくこと。

頼まれごとが次から次へ来ている人は、それだけで人生が流れているということです。

頼まれたことをやっていて、こき使われて、疲れ果てて死ぬ。

それが人生のすべてであり、喜びです。

《私たちは「喜ばれる」ために生れてきた。「喜ばれる」とは、頼まれごとを引き受けていくこと。》

『脱力のすすめ』イースト・プレス