
私たちは「喜ばれる存在として生きる」ために生れてきました。
「喜ばれる存在として生きる」ことは、自分が達成目標を掲げて、そこに駆け上がったり、人より抜きん出たりすることではありません。
「喜ばれる存在になる」=「頼まれやすい人」であること。
人生の中に達成目標・努力目標はいりません。
頼まれて、こき使われて、疲れ果てて死ぬ。
これが人間の生き方です。
心から楽しくて幸せなのは、友人たちからたくさんの頼まれごとをして、「しょうがないなぁ」と言いながら引き受けていくこと。
頼まれごとが次から次へ来ている人は、それだけで人生が流れているということです。
頼まれたことをやっていて、こき使われて、疲れ果てて死ぬ。
それが人生のすべてであり、喜びです。
《私たちは「喜ばれる」ために生れてきた。「喜ばれる」とは、頼まれごとを引き受けていくこと。》
『脱力のすすめ』イースト・プレス
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