
例えば、「絶対に正直でなければならない」と強く思っている人は、
自分がウソをついたとき、
「ウソをつくことは罪だ」と思う分だけ、自責の念にかられます。
同じように相手がウソをついたときは、自分が正直な分だけ、
相手に正直さを要求して相手を責めます。
でも、「ウソも方便だ」と考えて、多少のウソには寛容な人は、
相手にも「絶対にウソをついてはならない」というような態度はとりません。
厳格な人は、その分だけ、他人がルーズなのが許せません。
厳格さにこだわるゆえに、「キチンとしているか、否か」
に焦点を当て、そうでない人を責めます。
つまり、「自分を責めること」と「相手を責めること」
とは表裏一体の関係なのです。
自分自身を許すことができれば、相手を許すことができます。
自分自身に厳しい要求をしなければ、
相手に厳しい要求を突きつけて責めることもありません。
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出典
[人生を楽に生きるための本]
石原 加受子 著
たま出版 より
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