言葉の力が表情に魅力を出すとは?

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良い表情 いいため話
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20代よりも30代、40代よりも50代と年齢を増すごとに、口にしてきた言葉の歴史が如実に顔にあらわれ出します。

その人がどんな言葉で人を褒めてきたか、あるいはけなしてきたか、顔を見ればすぐにわかってしまうのです。

素敵な言葉をたくさん使って人を褒め続けてきた人は、その言葉とおりの素敵な表情を我がものにしています。

言葉は細胞を動かし、顔つきまで変えてしまうのです。

この原理はどんな場合も変わることがありません。

意地悪なことばかり言っている人は、いかにも意地悪そうな表情が染み付いています。

乱暴な言葉を口にし続けていれば、荒々しい表情になっています。

どんな人々とつきあい、どんなことに関心を持ち、どんなふうに情熱を傾けて仕事や趣味や活動に向き合ってきたか、それらもすべて顔に出ます。

どんな言葉を使ってどんなことを考えたかということに忠実に脳内神経回路が敷かれていき、顔の表情ににじみ出てくるからです。

男性もそうですが、女性だったらなおのこと、顔に無関心ではいられないでしょう。

「人は顔よりも中身が大事」と言ったって、その大事な中身がすべて顔の表情にあらわれるのですから、結局は顔が大事ということになります。

目が大きくてぱっちりしているとか、鼻が高いとかいうようなことが大事なのではありません。

顔のパーツの良し悪しではなく、はっとするほど素敵な表情をどれだけ見せられるか、美人・不美人の分かれ目はそこにあります。

男性の場合も、いつまでも眺め飽きない「イケメン」かどうかは、表情いかんにかかっています。

10代や20代の若い時期にはそこまで気づかなくても、30代後半あたりから次第に、「目鼻立ちよりも、表情こそが魅力の決め手なんだ」と、しみじみ実感するようになってくるでしょう。

50歳を過ぎる頃には、もはや顔のパーツなど、たいして意味をなさなくなってきます。

若いときにはみんなから「可愛い、キレイ」とチヤホヤされていた女性が、また、「ハンサム、カッコいい」と女性の熱い視線を集めていた男性が、なんだかパッとしない表情の持ち主になっていて、がっかりさせられることはよくあるものです。

かと思うと、どことなく冴えない印象だった人が、いきいきと輝く表情を自分のものにしていて驚かれることもあります。

「きっと、いい生き方をしてきたんだな」と、見ているこちらまで心が明るくなります。

その人のことをもっと知りたい、つきあいってみたいと思わせる吸引力があります。

そうなってこそ正真正銘のいい男、いい女です。

男も女も50、60歳を過ぎてやっと望ましい成熟を果たした厚みのある魅力的な顔になるのです。

『いい「口ぐせ」はいい人生をつくる』

佐藤富雄 著

大和出版