
「どんなに苦しくても、難しくても
憎き相手に自分を重ねてみる。
すると理解の余地が生まれるかもしれません。
許せようと許せまいと、
不可能だとわかっていても
やらなければならないことが
人間にはあるのです
この世は不条理。
だから人生は面白い」
世の中は不条理なものです。
すべてに一本の筋が折り目正しく通っているわけではありません。
むしろ条理に合わないことだらけなのではないでしょうか。
小説家の曽野綾子さんは「不条理だからこそ世の中である」と断言しています。
たとえば金持ちが成功し、貧乏人が失敗する。
善人の結果が良くて、悪人の結果が悪いということが条理であるならば、いよいよ善人は傲慢になり、悪人はいよいよ卑屈になるでしょう。
でも、この世が不条理であればこそ、金持ちが必ずしも成功するとは限らないし、貧乏だからといって必ずしも失敗するとも限らない。
それが決まっていないところに人生の面白味があり、人生の生き甲斐が生まれてくるのです。
『つまずくことが多い人ほど、大きなものを掴んで成功している』
松原泰道 著
マガジンハウス
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