大竹稽 「賢者の智慧の書」

人間関係 いいため話
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我々は陰徳を施すことに慣れていない。

むしろ、勘定した報酬に応じた善行だけをしようとする。

さらに、はじめの一歩を踏み出すことにも慣れていない。

まず、だれかが善行をなすのを見て、それに倣おうとする。

最高の善行も、行い方やアピールの仕方で失敗することもある。

その動機を疑われることもあるだろう。

美徳はただ美徳として実践されればよい。

なんの技巧もなく、見栄を張ることもなく、奇をてらうこともなく、敢行されればよいのだ。

それにしても、この者はたしかにその善行を行ったのだ。

そして良い手本を示したのだ。

それ以上に何を望むことがあろうか。

隠れた美しい行為には最高の価値がある。

それが知られてしまった?

どうってことない。

なぜならそこで最も美しいことは、敢えて見せなかったこと自体にあるのだから。

引用:賢者の智慧の書
大竹 稽 著
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