
ある休日のこと、ウォルトは、我が子と遊園地に行きました。
当時の遊園地は、公園に毛がはえた程度のもので、子供にとっては十分に楽しいものでしたが、大人が楽しめるものではありませんでした。
仕事で疲れきっていたウォルトは、さもつまらなそうな顔をしていたに違いありません。
ついに、我が子から文句をいわれます。
「もう、お父さん!メリーゴーランドに一緒に乗ろうよ!せっかくきたんだから楽しみなよ!」
普通の大人なら「子供は、いい気なものだ」と、意に介さないところでしょうが、ウォルトは違いました。
「そうか!大人も心から楽しめて、なおかつ、驚きの冒険を体験できる本格的な夢の国があればいいんだ!」
経営の経験も何もない子供の不満から閃いた構想が、のちのディズニーランドになったのです。
引用:「人に好かれる」極意
トニー野中
王様文庫
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