
現代社会における「幸せ」とは何か。
これ、突き詰めていくと、「コミュニケーション」だとぼくは思います。
以前、ホームレスの人たちについて、調べたことがあります。
何十人ものホームレスの経験談を分析するうちに、ひとつの共通項を見つけました。
それは「人との繋がりがない」ということです。
皆、頼るべき絆がないのです。
自ら絆を断ち切って生きてきた結果、ホームレスになるという選択肢しかなくなってしまったのです。
もし、頼るべき家族、友人がいたらどうでしょう?
ホームレスになるという以外の選択肢が生まれるのではないでしょうか。
つまり、現代社会を生き抜くスキルは、「言葉を駆使して人と関係を結べる能力」ということになります。
少なくとも、この能力があれば、生きることに困らない。
そして、「人と関係を結べる能力」が高ければ、必然的にその人の周りに人(+情報)が集まってきます。
引用:野人力
鈴木光司 鈴木美里 著
小学館新書
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