金城幸政「神様とのつきあい方」

神様 いいため話
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それにしても、なぜ大人たちはここまでユーモアがないのでしょうか。

それは、「笑う心構え」を持って生きていないからだと僕は思います。

僕は、なにかに取り組む前にどんな心構えを持つかが、すごく大切なことだと思っていて、それを「前提力」と呼んでいます。

たとえば、お笑い番組を見るとき「よ~し、今日はいっぱい笑うぞ。楽しむぞ」という前提力を持って見ますよね。

そんなふうに宣言することはなくても、なにか必ず笑える場面がある、そういう前提でテレビに向かいます。

だから、多少ブラックな言葉やネガティブな表現があっても、すべてが笑いになるんです。

もし、「笑おう」と思う前提力がなくて、ただただクソまじめにお笑い番組を見ていたとしたらどうでしょう。

「いまのは差別じゃないか?」「人の悪口をいって、なにが面白いんだ?」と思うかもしれませんよね。

それくらい、前提力があるかないかで、とらえ方が変わってしまうものなんです。

だったら、この世も「お笑いを見ているように」「楽しむ」という前提力で生きてみたらどうでしょう。

そうしたら、楽しむように出来事を見て、楽しむように人の話を聞けると思いませんか?

たとえば、自慢ばかりする人に、いつもなら「あんなに自慢ばかりして、何さまだと思ってるの?偉そうな態度で腹が立つ」と思う人も、楽しむ前提力を持てたらなら、

「もしかして、いま、見栄張ってるぅ~?」

と、笑顔で軽口を叩くこともできるかもしれませんよね。

それに対して、相手から、

「いいじゃん、ちょっとくらい見栄張らせてよ~」

と返ってきて、

「いいよ♪」

なんて会話ができたら最高!

でも、多くの人にはとにかく「楽しむ」という前提がない。

ほとんどの人がマジになって、

「俺が見栄張ってるとでも、思ってるのか!」

とキレるから困るんですよね(笑)

どうして「笑えない」かわかりますか?

笑いが怖いから笑えないのです。

笑いは心をひとつにするから、笑いは立場を消してしまうから…。

愛と同じように、すべての境界線を消し去るのが、笑いだから。

自分というものが消えてしまいそうで、怖くて笑えないのです。

でも、考えてみてください。

自分の立場やメンツに固執して、誰にも心を開かない人生って、つまらないし、寂しいですよね。

だからこそ、みなさんには、どんなことでも笑う、楽しむという前提力を持ってほしいんです。

生まれてきたのは「楽しむ」ため。

すべてを味わいつくして、どんなときも、どんなことも「楽しむ」ため。

そんなふうに腹がすわると、それまで機能していなかった心が動き出し、愉快脳が働き始めます。

楽しもう、笑おうと思うときは、心で感じようとしているので、前頭葉が働き始めます。

そこに、目的意識や、「~したいな」という羨望(せんぼう)、憧れ、期待、希望など、自分の心を動かす材料がそろうと、心にスイッチが入ります。

すると、魂に躍動感が出てきて、笑顔、ユーモア、前向きな気持ちがあふれてくるのです。

僕は、これを「ハッピースイッチ」と呼んでいます。

もし全人類がこのハッピースイッチを入れられるようになれば、地球はたちまち「愛の星」に変わるでしょう。

ハッピースイッチが入ると、生きることが楽しくなります。

なにを見ても笑顔になれます。

つらい経験、悲しい思いすらも、「自分にとって必要なもの」と受け止めることができるようになります。

そのためにも、「笑う前提力」を大切にしていきましょう。

引用:金城幸政 著
『あなたのなかの やんちゃな神さまとつきあう法』サンマーク出版