
私は若い頃、人生の師に、成功するための人との付き合い方を教えられたことがある。
そのときに、いただいた言葉が「要(かなめ)の人間との付き合いを大切にしろ」というものだった。
人間関係の中には、要になる重要な人物が必ずいるものだ。
強運の持ち主になりたければ、まずその要の人間を大切にしなければならない。
たとえば、扇子の中心には要がある。
この要がはずれると扇子はバラバラになる。
人間関係もこれと同じなのだ。
愚かな人間は、この重要性をわかっていない。
要を大切にせずに、新しいもの、派手なもの、目立つものを好んでしまう。
そういう表面的な人間関係を続けていると、その人にせっかく成功する素質があっても、いずれ必ず人間関係でつまずいてしまうものだ。
私は若い頃から師の教えを忠実に守り、要の人物を大切にしてきた。
今、自分の人生を振り返ってみても、師の教えは正しかったと断言できる。
あらためて師の言葉を贈ろう、要の人間を見極めてその人とじっくり付き合うんだ。
引用:西田文郎 著
『究極の成功思考』インデックス・コミュニケーションズ
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