
感謝というのは、特別な「いいこと」にするものではなく、今あるものにすることです。
私には目があって幸せとか、鼻があって幸せとか、とにかく今あるものに感謝をする。手があって幸せとか、もうなんでもいいのです。
私はこの前、ちょっと怪我をして、足の裏の皮がむけました。足の裏の皮のことなんて、ふだんは感謝していないでしょう?
しかし、足の裏の皮は、非常に重要な部分。足の裏の皮がないだけで、すごい大変なことになるのです。
私も気がついていなかった。あの皮がないだけで、歩きづらいし、痛いし。
だから、感謝とは、今あるものにするのです。
感謝するようになると、ほんとうに自分の人生が光り輝いていきます。
不幸な人は、はっきり言いますが、感謝が足りていない。
たとえば、夏場には普通にクーラーをかけます。しかし、そんなクーラーでも、徳川家康だってかけたことがない(笑)。秦の始皇帝もかけたことがない。
ジンギスカンだって同じ。焼肉だって、ジンギスカンは暑いところで食べていた(笑)。
自分たちの周囲を見渡してみれば、今はほんとうにいろいろなものが家にある。しかし、今くらい感謝をしない時代はないように思います。
昔に比べたら、現代人は将軍様以上の生活をしています。でも、ずーっと不平不満を言っていて、まだこれがない、これがないと数えている。
感謝のない人は、ないものばかり数えるのです。
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普通はつらいよ
斎藤一人 著
マキノ出版
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