
私は日ごろから、心に響く言葉や気になる表現があると、メモをしておきます。
そして、それらの言葉を届けたいと思う人を想定して、一筆せんに綴ります。
それはもはや習慣。
書き出した一筆せんのストックが増えるのに比例するように、素早く的確に自分の思いを綴れるようになりました。
それは初対面の方への準備の役割にもなっています。
私はお会いするのがわかっている方は、ホームページやSNSなどをチェックして、相手に相応しいひと言添えを持参していますが、情報が不足している場合には、ストックしてある「ひと言添え」から、誰もが心惹かれる、笑顔あふれる、テンションが上がるものを選択して、一筆せんにしたためます。
これまでお渡ししたひと言添えのなかでも、無難で喜ばれたのは、
「お会いできるのを、心待ちにしておりました」
「お会いできるのがうれしくて興奮。今日は寝不足です」
出会いの喜びを素直に表現したひと言添えです。
受け狙いは、見破られます。
受け売りの言葉では、薄っぺらい印象を抱かせます。
言葉遣いや敬語など、日本語には決まりも多いですが、まずは出会いを前にした率直な気持ちを1行書いてみましょう。
あとは、相手のフルネーム(わからなければ「大切なあなたへ」でもいい)、あなたのフルネーム、日付を書けば終わりです。
「大切なあなたへ
お会いできるのを心待ちにしておりました。
2018年1月8日 臼井由妃」
どうですか?思わず笑みがこぼれるでしょう。
_______
心を添える一筆せん。
臼井由妃 著
現代書林「元気が出る本」出版部
![]() |