「最強!」のニーチェ

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幸せ いいため話
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タウマゼイン。ギリシャ語で「驚き」って意味なんだけど、古代の賢者たちは、この「驚き(タウマゼイン)」から哲学、すなわち「知を愛すること」が生まれるのだと言っている。

実際、古代ギリシャの哲学者たちはみな「世界はなぜあるのだろう?生命はなぜ生まれたのだろう?」といった「驚き」をもとに哲学をはじめている。

で、「今この瞬間、手足の感覚がある」というのも、本当なら誰でも哲学をはじめてしまうくらい奇跡的で不思議なことなんだ。

だって、こんな感覚なんて、本来、無くても良かったのだから。

でも、現に、それが「今この瞬間」に存在している。

その不思議さを素朴に驚き、「あってよかった」と肯定(感謝)してみるんだ。

もちろん、これは僕の方法であって他にもやり方はあるかもしれない。普通に素晴らしい一瞬を見つけ出し、それを強い意志で「よし!」と肯定するのも良いと思う。

ニーチェは、こんなふうに「今この瞬間」を肯定できる人間のことを「超人」と呼んでいる。

別に空を飛べたりはしないけど、ようは「いずれくるであろうニヒリズムの世界を雄々しく生きていける新しい人間」をニーチェは超人という言葉で表現したんだ。

ちなみにニーチェの超人は、「力への意志(強さを求める生物本来の欲求)のままひたすら高みを目指す人間」として紹介されることもあるんだけど、本来は「永劫回帰の運命(人生に意味がないこと)をまっすぐ受け入れて、それでも人生を肯定できる強い人間」のことをニーチェは超人と呼んだんだ。

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「最強!」のニーチェ

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