
【本当に幸せな人は幸福をゴールにしていない】(アルフレッド・アドラー)
ともすれば人間は、金持ちになるなど自分が幸福になる姿を思い描き、そのゴールに向かって生きようとします。
しかし、そんな願望はきりがなく、そもそもゴールを目指す生き方は、志半ばで亡くなったら不幸ということになります。
一方、アドラー心理学では、人間のあらゆる行動が目的に基づいていると考えます。
この目的の内容にこそ幸福の鍵があり、健全な目的に基づき行動する人は、「1日を一所懸命生きていく中で幸せに気づく」のです。
【お金を持つことを幸福の源とするのは誤りだ。
金銭追求が手段を目的にしている点に気づけば理解できるだろう】
(アルフレッド・アドラー)
お金とは本来、私たちが生活をしたり、何か有用であることを実現するために用いる手段です。
金持ちになることが幸福だと考えて金儲けばかりに走る人は、手段と目的を混同しているので、いつまで経っても幸福にはなれないといっています。
お金に限らず、アドラー心理学は「所有の心理学」ではなく「使用の心理学」であるといわれます。
幸福についていえば、自分が持っているものが何かであるよりも、それを用いて何をしているかが重視されるのです。
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人は今すぐ幸せになれる アドラー100の言葉
和田秀樹 監修
宝島社
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