人生に奇跡を起こす

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奇跡 いいため話
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《あなたには価値がある》

冬休みの一週間、娘が大学の友人を自宅に招待した。

私はお客さまを迎える側として、ごく当たり前のことをした。

清潔なシーツとタオルを出し、ベッドの脇のテーブルに花を生け、お客さまの食事の好みを前もって調べておいた。

夕食の席では楽しい会話を心がけ、相手の趣味や家族、将来の夢や希望について、失礼にならない程度に尋ねた。

そして一週間が終わると、彼女は帰っていった。

感謝の言葉も行動も特になかった。

お礼の手紙も、プレゼントも、電話もなかったのだ。

もちろん私は、感謝されるために娘の友だちをもてなしたわけではないし、腹を立てているわけでもない。

むしろ、彼女の態度にとても興味があると言ったほうがいいだろう。

ああいうまったく感謝の気持ちのない態度は、いったいどうやって生まれるのだろうか。

娘にそのことを話すと、じつは娘もその友だちとのつきあいで苦労していることがわかった。

とても自尊心の低い人だという。

「彼女は自分の見た目に自信がないし、間違ったことを言ってしまったとよく気にするし、 自分は頭が悪い、おもしろくないと思い込んでいるの。

私はいつも『そんなことないよ』って励まさなければならないのよ」と、娘は不満をもらした。

それを聞いて、私は急に納得がいった。

あの若い女性は自分をあまりにも低く見ているために、誰かが自分のために花を生けたり、おいしい夕食を用意したりするなんて信じられなかったのだろう。

私のもてなしに気づかなかったのは、彼女自身が自分の価値に気づいていないからだった!

感謝の気持ちを持つには、何かを与えてもらったことに気づかなければならない。

その何かは、きれいな髪を持って生まれたことかもしれないし、タヒチへの旅行や、魅力的な 新しい仕事かもしれない。

感謝とは、贈り物を受け取ったことへの反応だ。

だから、自分が贈り物を受け取ったことに気づかなければ、感謝の気持ちも生まれてこない。

そして、自分に贈り物を受け取る価値があることに気づいていないときも、感謝の気持ちは生まれてこない。

自尊心の低さは、人から感謝という喜びを奪ってしまう。

自尊心の低い人には、与えられたものを置く場所がないからだ。

ただ生きているというだけで、私たちはいつでも贈り物を受け取っている。

それはもしかしたら、ただの新しい一日かもしれないが、とにかく受け取っていることに変わりはない。

そして私たちは、ただ生きているというだけで、十分に価値のある存在だ。

もしあなたが、自分の人生の中に贈り物を見つけることができずにいるのなら、自尊心を高める必要があるのかもしれない。

作家のマヤ・アンジェローは、オプラ・ウィンフリーとのインタビューで、なぜ数々の困難に見舞われながらも自分を信じつづけることができたのかと尋ねられた。

アンジェロ ーは、神に愛されていると気づいた瞬間から、自分を疑うことはなくなったと答えた。

神が愛してくれている自分を、どうして疑うことなんてできるだろうか、と。

あなたは、すべての贈り物を受け取る価値があるのだ。

『人生に奇跡を起こすたったひとつの教え』Discover