
人間について「わかった!」などと夢考えてはいけない。
人間とは一人ひとり皆違う。本当に違う。
知り合う人間一人ひとり、
最初は「こういう人だろう!」と推測する。
一年、二年……たつうちに、今までの人間関係とは、
まるで異なる側面を見せ始める新手の人間。
そして、それが有り難く、嬉しく、プラスと思える時はいい。
ところが、人生とはそこが甘くない。
「イヤだ!」「困った!」「とんでもない奴だ!」
等など、新しい人間関係によって傷つき、
苦渋を飲まされることが、それは多い。
要は、その時なのだ。
一つの人間関係が契機で、
決定的な人間嫌いになってしまう場合がある。
一人の人間に対する嫌悪感がそれで終わらず、
総じて「人間嫌い」になることがある。
これだけは気をつけてほしい。
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出典
[幸せになる生き方のヒント]
濤川 栄太 著
日本文芸社 より
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