
最大の技は、他人の幸せを祈ること。
これでいっぺんに運が良くなる。これは、頼まれていないから効く。
義務感があったり、自分のためにやろうと思ってやっては効果がない。ご利益を求めてもだめだ。
正解は、自分にはあり余っているエネルギーがあるから困っている人にあげるという意識――繁栄も、豊かさも、成功も、幸せも、自分と共にあると信じている「我」がいる。
彼は気の原理を知っていた。
エネルギーフィールドでは、外側のフィールドのほうが、内側のリアリティ・フィールド、つまり肉体より断然大きい。
外側の大きいフィールドにネガティブがあれば、内側にある肉体・心は影響を受け、病気になったりする。
逆に外側のフィールドにポジティブエネルギーが注ぎ込まれオーラがきれいになると、体と心の状態は良くなっていく。
これがエネルギーフィールドという考え方で、大きい場のエネルギーのほうが強いという考え方である。
パワースポットなどは、大自然のほうが大きいわけだから、自分より大きい場を意識し、そこに包み込まれる一体感を持てば、そこからエネルギーが勝手に流入してくるようになる。
結果として、自分が必死で頑張らなくても、自分の都合のいい状態になる。
仕事が入ってきたり、お金の問題が解決されたりする。
だから気の悪い雑踏で、不幸な人たちのために祈るという高いエネルギーの場をつくれば、逆に抜群にエネルギーの量を吸収できる。
気は無尽蔵にあるわけだから、気を彼らに送れば送るほど、自分の場に気が大量に入り続け、大きな気の交流が行われる。
良い人たちに、良いことを、良い場で願っても、大きなエネルギーの交流はない。
そういう人はもともと良いエネルギーを持っているわけで、あまり変化はないだろう。
マザー・テレサに向かって「幸せになってね!」なんて祈るようなものだ。もちろん悪いことではない。
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あなたは私 私はあなた
清水義久 (語り)山崎佐弓 (聞き書き)
風雲舎
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