生きる力になる言葉

子供 いいため話
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■あなたの人格を磨き、人間性を豊かにする方法…それは尊敬する人を作ることである。

■節目で気づくべきは、「いつでもこれからだ」という決意の時である。

間違っても怒りや、憎しみや悲しみのタネをまいてはいけない。

どなたの言葉か記してはいませんが、この二つの言葉は、人が常に前進するために欠かせない言葉ではないかと思います。

尊敬する人がいなくなった時に、人の成長は止まりますし、また、誰の人生にもいろいろな節目があるものですが、その時に怒りや憎しみや悲しみとらわれていたら、前に進んでいくことはできません。

節目はそういうマイナスの感情に溺(おぼ)れている時ではなく、さあ出発だと決意する時だというのです。

その通りだと思います。

百歳の日野原先生のお姿と言葉に、衝撃に近い感動を覚えました。

それは、NHKで放映された、先生のドキュメント番組のことです。

先生はその日インフルエンザにかかり、39度を超す身でありながら、どこかの学校の講演会に熱を押して登壇し、役目を果たし、顔を真っ赤にしながら帰宅されたのです。

百歳の先生が39度の高熱を出している、悪いが講演会は延期してほしいといっても、誰も非難する人はいないでしょう。

しかし、先生は「約束だから」と高熱を押して、出かけられた。

この事実に、私は改めて、先生の使命感の強さを思い、形容のできないほどの感動と畏敬の念を覚えられたのです。

使命感は単なる言葉ではなく、先生の人生のバックボーンそのものになっているのです。

その日野原先生が対談の中で、こういわれています。

「統計によると、私の人生はあと一年足らずしかないそうなんです。

だから自分には死の足音が確かに聞こえてくるように思う。

にもかかわらず、私は常に“上を向いて歩こう”という気持ちを持っている。

とにかく、私の命は神様から与えられたものです。

その与えられたものに対して自分自身がどこまでも充実して、感謝して生きたいと願い、全力疾走(しっそう)を続けています」

人生はいつもこれからが本番、ともいわれています。

先生は現代の覚者(かくしゃ)です。

こういう人の姿を見、気を共有し、言葉にふれていくだけでもご利益(りやく)があるというものです。

『生きる力になる言葉』致知出版社