
検索して、答えが、すぐにわかる。
それゆえ、望みも「すぐに」かなわないと、満足しない。
待てない。
できるだけ、すぐ欲しい。
そうでないと、無意識にイライラしてしまう・・・。
ところが、「すぐにかなわない」ことには、実は、便利なこともある。
なぜなら、私たちは「本当に欲しいものが、欲しい」ですから。
ゴミ屋敷って、見たことありますね。
あれは、「すぐ」社会の産物だと思います。
本当は何が必要なのかを、じっくり考えてみなかった。
そうではなく、「欲しいかもしれないもの」を、手っ取り早くあれこれ買い込んできたら、いつのまにか、大量の山になってしまった。
そんな山を目のまえにして、どれを捨てていいのか、どれを残していいか、わからない。
だって、「本当に」欲しいものは何なのか、自分でも、わからないのだもの・・・。
とはいえ、ゴミ屋敷なら、モノが目に見えているから、わかりやすいですよね。
「ああ、やっちゃってるな」「なんとかしなくちゃ」と、理解できたりする。
ところで、この経験からわかるのは、「買えるもの」「手っ取り早く手に入るもの」と「本当に欲しいもの」は、実は、微妙に違うということ。
時間の中におとずれる経験や、人との縁も、これと似ています。
どれも、あなたの時間をふさぎ、占めます。
それゆえ、本当に欲しいものではないものを、たくさん抱え込んだりするなら、縁の規模が大きくなればなるほど、困りごとも大きくなる。
だから、一瞬にしてかなわないこともまた、恵み。
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なりたい自分になる7つのステップ
藤沢優月 著
ディスカヴァー
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