子どもたちの「胎内記憶」

banner02
赤ちゃん いいため話
画像:http://publicdomainq.net

私は産科医として、母子の心身に健やかなお産を模索するうち、子どもたちに「胎内記憶」(子宮にいたときの記憶)があることに気づきました。

私の調査によると、小さな子の約2割に、胎内記憶があります。

さらにその前の記憶、つまりお母さんに宿る前のことを覚えている、というお子さんもいます。

子どもたちは、「雲の上のようなところでのんびり過ごし、どのお母さんのもとに生まれるか、自分で決めて生まれてきた」と語ることが多いのです。

理生(いんやく りお)くんは、「にじ色の星から来た」と語っています。

ふしぎなのですが、ここ数年、「他の星からやってきた」と語るお子さんが、とても増えています。

ご両親は宇宙のはなしなどしていないのに、お子さんからとつぜん、

「ぼく(わたし)は、太陽(土星、金星、他の星座)から、地球に来たよ」

といいだしたりするのです。

「星の子」の中には、第六感が優れていたり、芸術的な才能があったり、この世のルールに慣れるのに、ちょっぴり戸惑ったりするお子さんもいます。

かつて、私が聞き取り調査したときは、子どもたちは「生まれてきた理由」として、

「人の役に立つためにやってきた」

「お母さんを助けるためにやってきた」

と、語ることがほとんどでした。

ただ、星の子は、それに加えてこんなことをいいます。

「地球を助けるためにやってきた」

理生君は、2011年3月4日に、「人間を自殺させるおばけ」の夢を見ています。

さらに、「世界の終わりは、もうそろそろだ」といった2日後に、東日本大震災と原発事故が起きました。

お母さんの紀子さんは、理生くんのファンタジーと思っていた世界が、現実世界と重なったことに、畏怖を覚えたそうです。

その後、理生くんは沖縄に移住しました。

現在は、琉球伝統の弦楽器、三線(さんしん)を愛する少年として、元気に暮らしています。

理生くんは、こんなふうにも語っています。

「戦争が好きな神様もいる。

でも、神さまは戦争できないので、人間にとりついて戦争させる。

ほんとうは、人間は、どの神さまとも心でつながって、おはなししなくてはならない」

「ウランの神さまは、悲しんでいる。涙ぐんでいる」

いま、地球は、さまざまな意味で、危機にあります。

それは、人が神さまとの心の会話をなくして、我欲にすべてを費やすようになったことによって、生じているのではないでしょうか。

もしかしたら、現代という時代は、人が本来の生きかたを思い出すための、最後のチャンスかもしれません。

理生くんは、それを「すじみちを生きる」と、呼んでいます。

心の神さまは、外にいるのではなく、すべての人の心の中にいます。

どんな人の心も、神さまの心とつながっていて、その声を聞くことができます。

昔の人は、そのことを、

「お天道さまが見ているよ」

「自分の心にはずかしくない生き方をしなさい」

という言葉で、教えてきました。

私たちは再び、子どもたちに、「あなたの心の神さまは、なんて言っているの」と聞くことが、たいせつなのではないでしょうか。

星の子たちは、人が神さまの心とつながることを忘れたために、危機にある地球を助けたくて、この世に生を受けたのかもしれません。

『神さまががくれたひとすじの道』サンマーク出版