イエス・キリスト「永遠のものを求めるように説いた」

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キリスト いいため話
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「まず神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて添えて与えられるであろう」(マタイによる福音書:6章33節)と説くイエスの言葉はまったく正しい。

この言葉は、日ごろ民に施し、奉仕するよう訴えているときに、イエスが頭のなかで何を考えていたのかを示している。

つまりイエスはこのように人に与え、奉仕することでただ自分を犠牲にせよと言っているのではなく、与えたものは後で百倍以上の利益となって自分に戻ってくると、約束しているのである。

けっして無私の心や犠牲を説いていたのではなく、弟子たちに、人に施せばどのような成果を得られるのかを見通すように考えさせようとしているのである。

それはつまり、人に施すことで最終的に、自分にとっても最高の結果を手に入れるように、信者に説いていたということだ。

イエスは信者に物質的なものより精神的なものについて考えるように勧めた。

一時的なものではなく、永遠のものを求めるように説いたのである。

しかしこの勧めは、人に犠牲心を持つように仕向けているわけではない。

イエスが信者に求める唯一の犠牲は、農夫が種を土に蒔くときの犠牲、すなわちやがてそれが収穫となってもたらされるものだったのである。

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繁栄の条件

ロジャー・W・バブソン 著

住友 進 訳

きこ書房