
哲学者の三木清は、「行動することによって、人は、自分がどの程度の人間か知ることができる」と述べました。
何かを行えば、必ず結果が出ます。
仕事の実績が出ます。
告白した相手から返事がきます。
受験の合格発表が出ます。
いい結果が出れば、何も思い悩むことはありません。
自分自身に自身を持てます。
しかし、悪い結果が出ることもあるのです。
仕事は失敗し、告白した相手からは断られ、受験には落ちてしまうかもしれません。
そのような結果が出れば、自分が魅力のない人間であること、自分は欠点がある人間であることを否応なく知らされます。
しかし、そんな悪い結果が出ることを恐れて何もしないでいたら、いつまでも自分がどの程度の人間かを知ることはできません。
覚悟を決めて行動し、自分がどの程度の人間かを知ったほうがいいでしょう。
しかし、もし悪い結果が出ても気に病むことはないのです。
そこから少しずつ自分を成長させていく努力をしていけばいいのです。
何も行動せず、自分がどの程度の人間か知らない人は、いつまでも成長することができません。
そのほうがむしろ愚かなことなのです。
『覚悟のコツ』リンダパブリッシャースの本
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