
口を開けば不平や不満、人の批判や悪口ばかり。
こうした人が幸せになることはありません。
インターネットなどで無責任な誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)を書き込む人も目立ちますが、バッシングをして憂(う)さを晴らしているつもりでいるとしたら大間違いです。
陰陽師(おんみょうじ)が人を呪い殺すときに、墓穴を二つ用意していたというのは有名な話。
自分の行いは、ブーメランのように自分のところへ戻ってくるという意味の「因果の法則」を理解していたのでしょう。
日本には昔から「罰当たり」という言葉もあります。
言葉にはエネルギーがあるのです。
たとえば「いってらっしゃい」には相手を守るパワーが、「おかえりなさい」には相手を癒すパワーがあります。
逆にネガティブな言葉を発すれば、相手を傷つけるだけでなく、自分の波長を低めることにつながります。
「どうでもいい」といった投げやりな言葉が口癖だという人も用心が必要です。
言葉はあなたの思いの表れ。
発する言葉が今のあなた自身を如実に表しているのです。
その言葉はいずれ行動となります。
そして、その行動すべてが自分自身に返ってくるのです。
幸せとなって返ってくるのか、それとも不幸となって返ってくるのか。
言葉は人を不幸にもすれば、幸せへと導いてもくれるのです。
『幸せになる100か条』徳間書店
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