喜びを分け与える

banner02
喜び いいため話
画像:http://publicdomainq.net/

「喜びを分け与える」

そのときに重要なのは、天地の理に合うことしかやってはいけないということだ。

自分だけが儲けて、人は損をして―――それはつまり、人をけ落としても自分だけが儲かればいいということになる。

そんなことをいくら実行したところで、天地は絶対に喜ばない。

自分が本当にその事業をやりたいのなら、それによって人も喜ばせるということを考える。

自分に嬉しいことがあったなら、同じように人も喜ばせてあげばければいけない。

自分だけ喜んで、人は損をしてもいいという考えは、天地の理に反している。

ならばまず、そういう願望は最初にやめてしまうことだ。

天地の理に合うことを心がけ、自分がこうなりたいと願うのならば、人にも同じようにしてあげればいい。

もしも品物をつくったり売ったりするとしたら、それは人が喜ぶ品物にしなければいけない。

だましてでも買わせればいいという心がけでやれば、絶対にうまくいくはずがない。

バブル経済のときの保険や株は、まさに後者だった。

確かに顧客には「必ず儲かるから」と言ったかもしれない。

営業マンたちは、顧客のためだと信じていたかもしれない。

しかし、それが本当に顧客のことを思って勧めていたのではなく、結局は自分たちの利益だけを考えていたということは、その後のバブル経済崩壊への対処を見ていればはっきりしている。

そういうことをするから、世の中全体がおかしくなってくる。

それを避けるにはまず、自分の心を変えることが先決だ。

_______

氣の確立

藤平光一 著

東洋経済