
もしあなたがすべてを手放し全くリラックスするなら、それは悟りだ。
つまり本当のあなたにたどり着いたということだ。
ブッダはそれを無我と呼んだ。
そう、「何もない」ということだ。
すべては多くのものが寄り集まっているだけで、何の実体もないということだ。
そして、このエゴがすべての欲望の源だ。
エゴがあるとき、欲望がある。
欲望があるとき、時間が立ち現れ、計画があり、ゴールがあり、行動がある。
時間があるとき、不安があり、希望がある。
成功したい、ゴールを目指したいというとき緊張がある。
なぜなら、成功するためには今のままの自分ではだめだからだ。
もっと頑張らなくてはならない。
この一連の原因と結果の連鎖を、ブッダは縁起と呼んだ。
「これがあるとき彼があり、彼がないときこれもない」と言われるものだ。
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最後の質問
源 喜三太 著
たま出版
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