
一般に、われわれが他の人にある約束をしたら、
われわれはその約束を守るであろう。
もし約束を破るようであったら、その人に会ったときは、
いつも罪の意識を感じていなければならないことを知っているからである。
しかし、一方で、
自分自身に対して課した約束を破ったからといって、
われわれの良心が悩むなどということはあまりない。
だが本当は、こちらのほうがずっと問題なのである。
というのは、われわれは、自分自身とはずっといっしょにやっていかなければならないのであって、
約束をした人たちとは、そうではないのだからである。
われわれは、これをするとかあれはしないという約束をたえず自分自身にしているのだが、
課された約束を守ろうとはしないのである。
自分自身に対して誠実であることは、
見かけほどやさしいことではないのである。
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出典
[信念をつらぬく]
B.スイートランド 著
創元社 より
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