
昔、ある男が「顔は一年中、裸で過ごしても大丈夫なんだから、体も鍛えれば一年中、裸で過ごせる」と言って、冬の寒い日でもパンツ1枚で過ごしていました。
その人のことが話題になって、新聞社が男性のところに取材に来たんです。
そこでその人の家の部屋に通されたら、彼がストーブを持って現れました。
それを見て新聞記者が「家ではストーブをつけてるんですね」って言うと、その男性は
「いや、俺はいいんだけど、あんたが寒いと思って持って来たんだよ」と言います。
さらに新聞記者が「でも、黙ってたら“家ではストーブつけてるんだ”って思われますよ」って言ったら、その男性は
「いや、そんなことはどうでもいいんだよ。あんたが暖かけりゃ」って言ったんです。
世間の人は「パンツ一丁で品がない」って言うかもしれないけど、私に言わせれば、自分の評価なんかより、相手のことを思いやるこの男性はかっこいいし、品のある人だと思うんだよね。
だから、鼻につくような品の良さもあるけど、本当に品のいい人って、いつもかっこいいよね。
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品をあげる人がやっていること
斎藤一人 著
高津りえ 著
サンマーク出版
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