脳にはネガティブな情報のほうに価値を見出しやすい

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悩む いいため話
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まず認識していただきたいのは脳にはネガティブな情報のほうに価値を見出しやすい傾向がある、ということです。

この効果を「ネガティビティ・バイアス」と言います。

心理学者のジョナサン・ハイトは自著『しあわせ仮説』でこのように述べています。

「人の心というものは、良い物事に比べて、同程度に悪い物事に対して、よりすばやく、強く、持続的に反応するということが心理学者によって繰り返し見出されている。

私たちの心は、脅威や侵害や失敗を発見して反応するように配線されているため、すべての物事を良く見ようとしても、単にできないのである」

要するに、ネガティブな情報が気になるのはあたりまえのことなのです。

社会心理学者のレジャーウッドらは、実験参加者を2つのグループに分け、「新しい手術法」に対する評価を調査しました。

1つ目のグループには「成功率は70%」とポジティブに説明し、もう1つのグループには「失敗率は30%」とネガティブに説明しました。

その結果1つ目のグループはこの新しい手術を良いものであると見なし、2つ目のグループは良くないと考えました。

次に、最初のグループに、「失敗率は30%」と伝えました。

すると、彼らはその手術は良くないものだと感じるようになりました。

そして30%の失敗率だと説明を受けていたグループは、「成功率は70%」と伝えても、彼らの意見は変わりませんでした。

つまり、彼らが最初に抱いた手術に対するネガティブな印象は消えなかったのです。

このようなメカニズムで、私たちはついネガティブな情報を注目して見てしまう、ということを忘れてはいけません。

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