
「頑迷(がんめい)」という言葉がある。
「あの人はじつに頑迷な人で、本当に困る」
やや硬い表現ではあるが、かたくなに自分の考えに執着し、他人の意見などを聞かない様子をいうときに使う言葉だ。
中高年になると、誰でもさまざまなシーンでこの頑迷さが顔を出し始める。
中高年には、長い人生の中で培った知識、経験則、信念などがあり、それらはそれらで役に立つことは否定しない。
けれども、それを物事の絶対的な判断基準にしてしまうことは、必ずしもいいことではない。
時に、新しい情報、新しいものの見方を排除することになりかねない。
知らず知らずのうちに、澱(おり)のように溜まっていく頑迷の種。
その種を発芽させないために役立つのが「遊び心」である。
「遊び心」を失わず、育てていくポイントはいくつもあるだろう。
私自身はこんなことを忘れずに生きている。
●「面白そう」でまず動く
●「まさか」を検証してみる
●「軽薄」でいる
●「役立たない」からやってみる
●知らないなら、聞いてみる
●若い世代を肯定的に見る
●天邪鬼になる
これがあるうちは、私は枯れないと確信している。
『「枯れない」男の流儀』フォレスト出版
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