
《他人を変えようという試みが私たちにおよぼす影響》
いくら他人を変えようとがんばったところで、私たちにとっても相手にとっても好ましい結果が得られることはめったにありません。
1.たいてい失望する
他人を変えようとしても、相手にはそれは拒む権利があります。
結局、私たちは望んでいた「成果」が得られずに失望することになります。
2.自分の問題を解決しそこなう
自分が抱える問題のほとんどを作りだしたのが自分だという事実を見逃しがちです。
苦境に陥ったとき、
「自分はそれについて何ができるか」という建設的な視点からではなく、
「自分はこんな目に遭った」という被害者の視点から状況を把握しようとするのは、その表れです。
結局、他人が問題を解決してくれるのを待っているうちに、
私たちは同じ問題を何度も経験するはめになります。
3.多くの人を遠ざける
自分が正しいと確信し、「自分の信念に合うように他人が変わるべきだ」と思い込むと、高慢ちきな人物になります。
あまり偉そうに振る舞うと、周囲の人から
「この人は自分を何様だと思っているんだ!」
と反感を抱かれてしまいます。
4.親密な関係を台無しにする
あまりにも多くの人が、
「親密な関係になれば相手を作り変える権利を手にした」と思い込んでいます。
しかし、自分の期待どおりに相手が変わることを求めるのは、恋愛関係ではほぼ致命的です。
自分の思いどおりに相手を変えようとすると、
相手をみじめな気分にさせてしまうからです。
以上のように、他人を変えようとすることは、
幸せを手に入れる方法ではないことは明らかです。
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出典
[自分を変える良い習慣]
ジェリー・ミンチントン 著
ダイヤモンド社 より
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