
私は「夜のクヨクヨより、朝のクヨクヨ」を提案しています。
夜、悩みはじめてしまうと「この世の終わりだ」と落ち込んでしまうようなことってありますよね。
そんなときは、どんな出来事に直面しても、「朝クヨクヨしよう」と決めてしまって、夜はさっさと寝て、悩みを朝にもち越します。
すると「なんでこんなことで悩んでたのかな?」と不思議に思えてくるのです。
たとえば、仕事で大きな失敗をしてしまったとき。
家までの暗い帰り道で、「ああすればよかった」「こうすればよかった」とため息をつくことは誰にでもあります。
私の経験では、夜、失敗についてクヨクヨ考えていると、「私は悪くない」「上司だってあんな言い方しなくてもいいのに」「どうして私っていつも失敗してしまうのだろう」「時間を巻き戻してしまいたい」といったように、問題そのものではなく、問題の結果生まれた感情や、もう覆しようもないことにフォーカスしてしまいがちでした。
これでは、いつまでたっても成長できません。
問題を先送りするのは一般的によくないことだと思われています。
でも私は、その日に起きた問題をひと晩中クヨクヨ思い悩むよりは、さっさと寝てしまって、次の日にもち越すほうがよっぽど生産的だと感じています。
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朝の余白で人生を変える
池田 千恵 著
ディスカヴァー
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