
Q よく、母親が子供のために握ったおにぎりは、市販のおにぎりと比べて、食べるとより元気になると言われています。
これは、愛情のこもったおにぎりの中に、生命エネルギーが付加されると考えてよいのでしょうか。
A まったくその通りです。
おにぎりを握るときに、子供のことを考えるという行為によって、おにぎりの米の中に生命エネルギーのひとつである愛情のエネルギーが入るのです。
米が本来持っている生命エネルギーに、母親が子供を思う気持ちがプラスのエネルギーとなって、付加されるということです。
母親が家族のために食事を作る場合、特別な愛情を込めようとしなくても、エネルギーは付加されます。
特定の誰かのために作っている時は、その相手に対する気持ちがエネルギーになって食事に入るためです。
その入り方、相手に対する気持ちというものは、日によって少しずつ変化するので、母親の手料理は毎日食べても飽きないということにもなってくるのです。
それに比べて外食は、たとえ一流レストランのフルコースでも、三日食べると飽きてきて、続けて食べられなくなります。
それは、その思いのエネルギーが付加されていないためです。
どんなに丁寧に作っても、エネルギーが誰かに特定されていないため力が弱くなるのです。
狙いを絞った相手が食べてくれることを楽しみにしながら作った料理は、愛情という真心のエネルギーがふんだんに付加されて、おいしくなるのです。
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生命の理念Ⅰ
執行 草舟 著
講談社エディトリアル
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