
《時分(じぶん)の花が枯れてから、真(まこと)の花が咲く》
劇団四季の創設者のひとりで演出家の浅利慶太さんは演出について「装う」ことではなく、その人が本来持っている魅力を発揮させることだと言っている。
「中身のない人間に輝きはない。
それと世阿弥がいいことを言っています。
それは、花めくという言葉を使っているのですが、『時分の花』というのがある。
若い時は、持っている肉体的なものだけでも、非常に魅力的なものです。
しかし、その“時分の花”が枯れてから“真の花が咲く”と言っています。
そこから芸術が始まるわけです。
テレビのタレントの多くは“時分の花”だけを見せている。
舞台というのは真の花です。
修業の成果です」
『君に100の成功を贈る』経済界
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