
「親切を与えた人は黙るべし、受けた人は語るべし」(セネカ)
親切をしたことは言わないほうがいい。
親切にされた人は、大いに語るべきである。
与えた親切はどうしても言いたくなるものだが、なるべく抑え、受けた親切はなるべく語りたいと私は思っている。
同僚が困っている時に助けてやるとか、上司に叱られた同僚がいたら、彼にかわって上司に弁解してやる、といったような貸しが組織の中においては必要です。
そして、そのような貸しが多い人ほど、人望が出ます。
ただその場合、いくら貸しをつくっても、代償を求めない貸しでなければいけない。
取り立てるという意識なしの貸しです。
返したければ返せばいい、というような感じです。
そして代償を求めない貸しを、どんどんつくっていく。
『渡部昇一 一日一言』致知出版社
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