
人のせいにするのは簡単です。
その場その場で、いくらでも人のせいにすることができます。
ある意味、人間はすごいもので、どこにでも原因をつくれ、誰のせいにもできるのです。
しかし、どこに原因をつくるのかで、次の自分の言葉、行動、結果はまったく違ったものになります。
例えば、やる気のない社員がいたとします。
その原因を他人や環境に見いだそうとすると、「学校教育のせいだ」とか「子どもの育て方を間違えた親のせいだ」とか「生まれ持った、本人の資質の問題だ」などと、いくらでも原因をつくれます。
しかし、そのようなことをいくらやっても、結果、何も問題は解決しません。
ところが、原因を自分に見いだそうとすると、「自分が強いリーダーシップを身に付ければいいんだ」「自分が、やる気を引き出せる上司になればいいんだ」というように、何をしたらいいのかが見えてきます。
原因を他人や環境に見いだすのと、自分に見いだすのとでは、結果が明らかに違うのです。
私たちは、自分自身に原因を見いだすことで、自分がどうしたらいいのかがわかり、どのように問題を解決したらいいのかも見えてきます。
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真経営学読本
福島正伸 著
株式会社きんざいより
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