「怒り」という感情は、心理学では「第二感情」に分類されます。

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「つい人に腹を立ててしまう」という人がいます。

自分でわかっていても「つい」やってしまうことがたくさんありますね。

この「つい人に腹を立ててしまう」というのは、自分で自分の感情を止めることができないということです。

上司が何か言うとすぐカチンとくるとか、そのあとでケンカ腰になるとか。

これは心理的に言えば、「子どもっぽい」わけです。

たとえば幼稚園で子どもが仲よく遊んでいる姿を思い描いてください。

ケンちゃんが大事にしているオモチャをサトシくんに取られました。

すると、泣きながらケンちゃんはサトシくんを突き飛ばしました。

たとえば日曜日の平和な家庭。

大学生のタクヤくんは父親の車を借りて、彼女とドライブしようと思っています。

するとソファで新聞を読んでいた父親がひとこと。

「おいタクヤ、今日はお母さんと買い物に行くから、車は使うなよ」

「なんだよ、もっと早く言えよ」とタクヤくんは車のキーをテーブルに投げ出します。

たとえばテニスの試合。

勝利を予想されていたシンゴくんが、格下の相手に負けてしまいました。

ゲームセットの声と同時に、ラケットをコートに叩きつけるシンゴくん。

これらの例は、欲求不満がダイレクトに行動に出てしまったものです。

どれも子どもっぽくて攻撃的ですね。

「怒り」という感情は、心理学では「第二感情」に分類されます。

「びっくりした」とか「がっかりした」という「第一感情」に引き続いて起こってくるもので、何かが起こってすぐに湧いてくる感情ではありません。

前の例でいえば、何か期待していたことと違うことが起こり、その期待を裏切った人々に対して怒りが湧いてくる、という図式です。

ですから、「つい腹を立てる」ということでいえば、「腹が立つ」ことの前にあるびっくりした自分の感情を探さなければいけません。

そして、それを表現する。

「私はこんな期待をしていたのだ」「会えなくて寂しかった」と相手に正直に伝えましょう。

自分を出すと負けると思っている人に、私はいつもこう言います。

「あなたは幸せになりたいの?勝負に勝ちたいの?」

引用:衛藤信之 著
『こころのエステ』サンマーク文庫