
助けあって生きる。
人間は千差万別です。
いろいろな人がいます。
からだの大きさも違うし、性質も、能力も、みんなまちまちです。
ほとけさまは、そのような人間が、みんなで助け合って生きてほしいと思っておられるのです。
からだの大きな人は、からだの小さな人を助けてあげます。
たとえば、遠くに行くような時、からだの大きな人はちょっと重いものを持ってあげます。
からだの小さい人は、軽い荷物を持つようにしてあげるのです。
頭のいい人は、あまり勉強ができない人を助けてあげるといいですね。
みんながみんな、同じような人であれば、世の中のさまざまな職業を、
だれがやればいいのかわからなくなります。
だから、ほとけさまは、いろんな人をつくられたのだと思います。
みんながそれぞれ得意分野で活躍し、他の人々を助けてあげることを望んでおられます。
みんなが助け合って生きることが、
ほとけさまの希望なのです。
ですから、一人の人が何でもできるようにならなくていいのです。
自分に不得意なものがあってもかまいません。
引用:自分の中の大事なもの
ひろ さちや 著
毎日新聞社
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