人を信じるとは?裏切られるとは?

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植松努 いいため話
画像:http://j-net21.smrj.go.jp/

人を信じるってなんだろう。

たとえば“信じる”の定義を「この人は、きっとこうしてくれるはず」だとしたら、“裏切られる”というのは「この人が、まさかそんなことをするなんて」です。

つまり「信じていたのに、裏切られた」という状態は、「他人に自分の期待を押し付けていたけど、期待通りにならないから腹を立てている」という状態だともいえ、

もしかすると自己中心的な考え方だといえるかもしれません。

他人の気持ちを知ることはできません。

人はわからないものです。

そのことをちゃんと教えてくれるアニメが『新世紀エヴァンゲリオン』でした。

このアニメの中には碇シンジ君という男の子が出てきます。

彼はお父さんのことが好きです。ところがこのお父さんはこわいです。すぐに怒って、「帰れ!」といってシンジ君を追い返してしまいます。

そうしたらもう、碇シンジ君はいきなりヘコんで、父さんについて愚痴をいいはじめます。

「父さんがいったいなにを考えてるかわからない!」「どうせぼくのことなんかわかっちゃくれないんだ!」と。

すると、そばにいた綾波レイちゃんという女の子が、碇シンジ君に質問します。

「あなたはわかろうとしたの?伝えようとしたの?」

そうしたら碇シンジ君は、「そんなの関係ないよ!」といってしまうんです。

関係なくないですね。

関係おおありです。

人間の心はわからないのです。わからないから、どうしても「わかる努力」と「伝える努力」が必要です。

しかもそれは、お互いにやらなきゃいけない。

人との絆は大事です。でもお互いに我慢をしたり、無理をしたりするのは、絆でもなんでもありません。それはただの束縛です。

本当の絆というのは、「受け入れる」「かかわる」「見捨てない」です。

受け入れて、かかわって、見捨てない。

それが愛というものなんだろうと、ぼくは思ってます。

引用:空想教室
植松努 著
サンクチュアリ出版