
悩んでいるときに、解決策が見つからないのは当然なのだ。
たとえ、解決策が見つかっても、それは、自分がやりたくないことである場合が多い。
「ああすればこうなるからイヤだ、あの方法もイヤだし、この方法もしっくりこない。
いったいどうすればいいのだろう」
と悩み、身動きがとれなくなって、
どんどん落ち込み、深みにはまっていく。
ところが、いろいろ道が断たれ八方ふさがりになったとき、初めて見えてくる道がある。
それが自分のほんとうに進むべき道なのだ。
何もかも手離さなければならないようなときに、
「これだけは失いたくない」と思うものがある。
それが、あなたが人生でほんとうに大切にしたいものだ。
たくさんものを持っているときにはわからない。
「もうイヤだ」という状況は、実は、自分が人生に何を求めているかが見えてくる好機なのである。
あなたは、これまでの人生でとことん悩んだことがあるだろうか?
もし、今がそうならば、
あるいはそんな機会がいずれやってきたら、
チャンス到来だ、とことん悩んでみるといい。
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出典
[会社、仕事、人間関係が「もうイヤだ!」と思ったとき読む本]
斎藤 茂太 著
あさ出版 より
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