
辛かった思い出、人聞きの悪かった出来事は、
1日も早くさっぱりと忘れてしまう方が好いと思うんです。
そういう思い出は、本人自身にとってはほんとうに辛かったに違いありません。
キューンと胸を指されたような気がしたに違いありません。
このキューンと辛いのは、
もうそのときだけでたくさんではありませんか。
1日も早くきれいさっぱりと忘れてしまって、
そのあとの月日は、また新しく、さっそうと出直していってみたいではありませんか、
と私は思っているんです。
胸がキューンとなることは、もうそのときだけでたくさん。
あとは、さっさと廻れ右をして新しい道を歩いてみるんです。
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出典
[行動することが生きることである]
宇野 千代 著
集英社 より
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