
私たちの多くは自分に冷たい。
みずからを批判し、責めてばかりいる。
議論すれば、自分の意見が気に入らず、
鏡をみれば、自分の容姿が気に入らない。
人生を振り返れば、自分のしてきたことが気に入らない。
あなたは自分の弱さを許せず、そんな自分を嫌っている。
しかし、弱いのはあなただけではない。私も弱い。
つまり弱さはそんなに深刻なことではないのである。
私たちはスーパーマンではないし、ロボットでもない。
神でもないし、機械でもない。
私たちは人間であり、私たちを生んだ親もまた人間である。
人間は弱さから生まれた弱い生き物だ。
そんな私たちが困難な時代に生きているのだから、
絶望するときがあるのは当然だ。
17世紀の英国の詩人エドマンド・ウォラーは
「人は弱さによって強くなり、賢くなる」
と言った。
この言葉は今も真実の響きがある。
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出典
[新しい自分をつくる本]
マクスウェル・マルツ 著
成甲書房 より
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