
ストレスというのは、その原因も含めて漠然としていることが多いものですが、ストレスを減らすアプローチの仕方はいたってシンプルです。
「脳を疲れさせない」「脳を休める」。これに尽きると思います。
疲れを感じたとき、「体を休めよう」と思う人はいますが、「脳を休めよう」と考える人は意外に少ないのではないでしょうか。
休日は一日中、家でゴロゴロしていたのに、翌日になってもまるで疲れがとれていない・・・。こうした状況は40歳を過ぎると増えてきます。
体を休めたことで休養した気になっていても、同時に脳も休めなければ疲れはとれません。
せっかくの休日なのに、仕事のことがあれこれ頭をよぎると、脳を休めたことにはならず、リラックスできません。
逆に、体は動かしていても、脳をしっかり休めさえすれば、おもしろいように疲れは吹き飛びます。
脳は、体以上に疲れているともいえます。
最近、「疲れがとれにくくなった」と感じている人は、体よりも脳を休ませる意識をもってください。
40代からのストレスを減らす第一歩は、とにかく仕事のことを考える時間を減らし、「脳を休ませる」ことだと私は思います。
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「疲れない体」と「折れない心」のつくり方
葛西紀明 著
東洋経済新報社
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