
「人見るもよし、人見ざるもよし、
我は咲くなり」
という言葉がございます。
一生の間には、人さまが見てくださる時期もあります。
一年の間にも、一日の間にも、
人さまが見てくださる時期もあります。
でも、人から捨ておかれ、無視されて、
淋しく咲かないといけない時期もあります。
その時にも同じに咲く。
人さまが見てくださったらたしかにもっと生き生き咲くかも知れません。
しかしながら、人さまが見ていらっしゃらないから咲かないのではなくて、
「人見ざるもよし」。
人さまが見てくださらなくてもかまわない、
「我は咲くなり」。
私はこの「我は咲くなり」という言葉がとっても好きです。
そして、人も“咲いて”ほしいと思います。
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出典
[人間としてどう生きるか]
渡辺 和子 著
PHP研究所 より
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