
私は普段から、自分の目標に向けて「やり抜く脳」の力を発揮して、めざましい結果を出している各界の方々とお会いする機会が多くあります。
そして彼ら彼女らと語らいながら、ある特徴を共通して感じます。
それは、誰もがほぼ例外なく、万人が共通に持つ目標ではなく「自分だけのユニークな目標」を持っているということです。
お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣さんは、芸人のジャンルを超えた多彩な活動でこのところ話題になっています。
彼の目標はとびきりユニークで、それはなんと「ウォルト・ディズニーを倒す」というものです。
彼はまずその手始めとして、素晴らしいクオリティの絵本を描くことや、楽しさいっぱいのイベントを通じて「ディズニーを超える世界」を表現し始めています。
そして、「絵本を自分の手でベストセラーにしよう」「おとぎの町を実際に作ろう」などと、目標に向かって一歩ずつ確実に進んでいます。
西野さんのように、自分が本当に求める目標を持ち、そういう目標を公言できる人というのは、この時点ですでに「やり抜く脳」を手にしているのだといえます。
目標までの道のりとして、具体的にどのようなプロセスを踏まなくてはいけないのか。
そしてそのためにはいま、何をすべきなのか・・・。
そのビジョンが明確であればあるほど、体がノッてくる、つまり脳が活発に動き出すのです。
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やり抜く脳の鍛え方
茂木 健一郎 著
Gakken
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