争わない「生き方」 自分は自分 人は人

マイペース いいため話
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「自分は自分、人は人」という人は「他人を押しのけても」といった強い上昇志向は持ち合わせていません。

あくまでマイペースで、自分の仕事をきちんとこなせばいいと考えています。

ところが、気がついてみればそれなりに責任のあるポジションにいて、しかも周囲の信頼を勝ち得ていることが多いのです。

なぜならこういうマイペースタイプの人間というのは、敵をつくらないからです。

だれに対しても気さくで、きちんと受け答えしてくれる人は、ふだんは目立たなくてもいざというときに応援してくれる人間が周囲にいるからです。

グイグイ引っ張る強さがなくても、「この人なら間違いないだろう」という安心感があるからです。

わたしはそれでいいのではないか、と思います。

みんなが盛り立ててくれる人が、長い目で見れば大きく崩れることもなく、仕事でも自分の好きな世界でも着実に成長していくからです。

負けん気の強い人は熾烈なトップ争いを続けるでしょうが、割り切って考えればトップ争いに勝ち残るのはたった一人です。

しかもその一人が、いつまでもトップでいられるわけではありません。

勝ち・勝ち・勝ちで来て最後の1敗で消えてしまう人だっています。

それよりむしろ、勝たなくてもいいから長く仕事の場で自分の責任を果たし続けるほうが、はるかに穏やかな人生を送れるはずです。

マイペースで生きて、自分の好きなことをやり続けた人が、最後の最後にささやかであっても幸福を手にするものです。

「『自分は自分、人は人』という人」「『争わない』生き方を求める人」には、そんな人生がとてもよく似合います。

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争わない「生き方」 自分は自分 人は人

和田秀樹 著

新講社ワイド新書より