心の底から「くやしい!」と思った時にしてはいけないこと。

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出典:http://free-photos.gatag.net/

親切にしたのに、恩を仇(あだ)で返される、約束したのに裏切られる…。

心の底から「くやしい!」と思ったことがあなたにもきっとあるはずだ。

そういう時は、どうした?

相手に何とかして「思い知らせてやりたい!」と思わなかっただろうか。

人間は「仕返し」をしたいと考える生きものである。

大きいことから小さいことまで、自分にイヤなことをした相手に「仕返し」をしたいと思うし、実際に仕返しする人もいる。

古今東西の小説でも現実の世界でも、「仕返し」という悲劇は生まれている。

なぜ仕返しを考えるのか。

それはスッキリしたいからだ。

でも、この「仕返し」ほど運を悪くさせることはない。

仕返ししたい気持ち、つまり復讐心は、悪魔が仕掛けた大きく深い落とし穴といってもいい。

私の友人に、抜きん出て歌のうまい女性がいた。

才能を磨けば、一流の歌手になれそうなほどだったが、そのころ、彼女は両親との仲がひどく悪かった。

その両親は、彼女が聖歌隊に入ることを望んだ。

彼女自身も入りたかったのだが、彼女は親への反応が強かったので「思い知らせてやる」つもりで、とうとう入らなかった。

おかげで彼女は、持って生まれたすばらしい才能に磨きをかけるチャンスを逃した。

腹の立つ相手に「思い知らせて」やると、たしかに一時的には気分がいいかもしれない。

だが、結局損するのは仕返しをしたほうだ。

なぜ、そのことに気づかないのだろう。

私だって、頭にきているときには、相手をやっつけてやりたくなる。

だが、腹立ちまぎれの仕返しは、「自分のためにならない」。

一歩退いて、悪魔の落とし穴をよけて通ろう。

そうすれば「私は賢明で強い人間だ」と自信が持てる。

引用:リチャード・カールソン著
『運がよくなる77の方法』(浅見帆帆子訳)王様文庫